郵便受けにいろんなチラシが入って来てますが、そのチラシの中で、ちょっと私の目を引いたのが、Mam’s Meals / マムズ・ミール ( お母さんのごはん)
お弁当になっていて、6食分より配送してくれると言うのです。
配送料は無料で、1食 $ 8.5 ( 約1,275円) から、とのこと。
以前日本で、両親が取っていた「和民」さんの夕食のお弁当を見たときに、出前のお弁当というのがとても興味深かったので、試しにこのMam’s Mealsの1番小さいセット、6食分というのを、好奇心アリアリで購入してみました。
さて、アメリカの出前弁当はどんな感じなのか?
まず驚いたのが、FedEx / フェデックスの通常の荷物で送られてきました!
宅配便なんだ・・・。近くのレストランかなにかから、デリバリーで毎日届くとばかり思ったのです。
またその荷物がとんでもなかった。大きな氷パックと共に、箱全体が発泡スチロールでしっかりと囲まれた大きな段ボール箱で、6食分なのですが、総重量10kgもありました。
なんとその6食分、冷蔵庫で14日間も日持ちがするのだそうです。
毎日、夕方の4時半きっかりに新鮮なお弁当を運んで来る日本の「和民」さんとは、なんか大きく違ってました。
荷物はとても大きかったのですが、お弁当自体は、健康のことを考えて作られているようで、ミールの各パッケージが全て小さい・・・。
いただいてみたのですが、私でも軽い、と感じる位の量でした。(私は生来少食です、笑)。
確かにこれならカロリー・コントロールができる。
メニューも結構数があったのですが、すごいなと思ったのは、ピュレーされたメニューがずいぶんあったこと。歯がなくなっても、お料理を楽しめるみたい。もちろん糖尿病の方にも、などと表示されたメニューもいくつもあります。
ヘルシーに作られたメニューで、1食700キロカロリー以下に押さえてあるそうです。
すべてのパッケージに、「パッケージにまず穴を開けてから約2分、microwave / マイクロウェーブ(電子レンジ)でチンしてください」と書いてあります。
Chicken with Southwestern Style Vegetable Hash, with Ranchero Sauce and White Rice / チキン・ウィズ・サウスウェスタン・スタイル・ベジタブル・ハッシュ・ウィズ・ランチェロソース & ホワイトライス
なんかめっちゃ美味しそうでしょ。冷凍のミックスベジタブルに同じ位の大きさのダイス・チキンが数個入っていて、それにケチャップがちょっと甘くなったようなソースがかかっていて、それと白米を混ぜて食べると言う感じでした。
うちだったら200円ちょっとで出来そうな感じです。あ、そんなこと言っちゃいけないね。
Homestyle Meatloaf with Potatoes, and Seasoned Corn / ホームスタイル・ミートローフ・ウィズ・ポテトズ & シーズンド・コーン
これも、少量でしたが、大変美味しくいただきました。確かにおいしいです。でもあっという間に食べてしまいました。
Hawaiian Style Stir Fry Rice with Ham and Sweet Pineapples and Apples
ミックスベジのピラフにハムが何ピースが入っており、それについてきたアップルとパイナップルのソースを混ぜる。なるほどハワイアン、という新たな感動がありました。甘い混ぜご飯です。
さて、食べた感想ですが、どれも、まずくて捨てる、というような事はありませんでした。
ただ、このお値段では、将来的にもう購入する事は無いな、と思います。
改めて考えてみても、14日間、冷凍庫ではなく、冷蔵庫で保存できるというのも、ちょっと不思議です。
そして、いちいちあの大きな発泡スチロールで囲んだ段ボール箱と特殊氷パックで、あれだけ重たい重量で家に届くと言うのも、改善の余地があると思います。
ちなみに、ネットで申し込んでから届くまでに4日かかるとアリましたが、連絡もなく5日に伸びました。
お弁当が24時間遅れて届くってどういうことかしら、とめっちゃ不安でした。
日本に住んでいると、冷蔵の宅急便とか、冷凍の宅急便とか、翌日配送とかが当たり前なので、こんな昔ながらの、氷パックを入れて、段ボールを発泡スチロールで密封して、弁当などの惣菜を、各州をまたいで配送すると言うのは、想像もつきませんでしたが、面白い経験でした。
ネットで購入ですと、その会社がどこにあるのか、謎ですものね。日本だと日本国内であれば、荷物の到着にどのぐらいかかりそうか、おおよそ検討がつきますが、アメリカは広いから。
てっきりニューヨークの会社かと思っていたら、アイオワ州の会社と分かってびっくりでした。
アイオワからニューヨークまでおよそ1,700キロ・・・。
いつも、自分が冷蔵庫の中とにらめっこをして食事を作っているものですから、たまには、毎日予期せぬものが食卓に並ぶと言うのも、楽しいことですよね。
では、また来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。