おはようございます。
木曜日のCozyです!
立秋はすぎたのに、まだまだ暑い日が続きますね。
こう暑いと冷たいものばかり食べたり飲んだりしがちな私。
そして、どうしても温かいものが食べたくなることがあるんです。
そんなとき、私が食べたくなるのが「シチュー」。
みなさんは「シチュー」と聞くと、何を思い浮かべますか?
ビーフシチュー?
それともクリームシチュー?
でも、よく考えてみるとレストランでビーフシチューは見かけるのに、クリームシチューってほとんど見かけませんよね。
実際、ある調査では、クリームシチューを提供する飲食店は50軒に1軒程度なのだとか。
これ、なぜだと思いますか?
―「今日はstewよ!」―
私がアメリカに住んでいた頃のことです。
ある日、アメリカのお母さんから、
“We’re having stew for dinner tonight.”
(今日の夕食はシチューよ。)
と言われました。
“Yes! I love stew!”(やった!シチュー大好き!)
(ビーフシチューかな?それともクリームシチューかな?)
と思っていたところ、出てきたのは……。
鶏肉に、にんじん、じゃがいも、セロリなどがたっぷり入った、さらさらのスープのような料理。
「えっ?これって具だくさんのチキンスープじゃないの?」
と思ったのを覚えています。
でも、実は英語では、これも立派な “stew” なんです。
―”stew” と “soup” は何が違う?―

そもそも英語の “stew” は、日本語の「シチュー」よりも意味が広く、
「肉や野菜などを一緒にゆっくり煮込んだ料理」
を指すんです。
では、“soup” とは何が違うのでしょう?
簡単にいうと、
“soup” はスープ、つまり液体が主役。
一方、“stew” は肉や野菜などの具材が主役で、じっくり煮込んだものです。
ただ、その境界は意外と曖昧。
だから私には「具だくさんのチキンスープ」に見えた料理も、アメリカのお母さんにとっては “stew” だったんですね。
ちなみに “stew” は、動詞で「とろ火で煮込む」という意味でも使われます。
“Stew the chicken for about 30 minutes.”
(鶏肉を30分ほど煮込みます。)
のように使えるんですよ。
さらに “stew” には、「くよくよ考える」「やきもきする」という意味もあるんです。
たとえば、
“Don’t stew over it.”
(そんなにくよくよ考えないで。)
という感じ。
同じことを頭の中で、いつまでもグツグツ、グツグツ……。
いつまでも頭の中で考えてしまうこと、ありますよね。
それが、グツグツと煮込むシチューのようなイメージを表しているのかもしれません。
そう考えると、なんとなくイメージしやすくありませんか?
―世界にはいろんな “stew” がある!―

“stew” を「煮込み料理」と考えると、世界にはいろいろな “stew” があります。
たとえば、羊肉やじゃがいもなどを煮込んだアイルランドの “Irish stew” や、ハンガリーの “goulash”(グヤーシュ)。
そして、日本でもおなじみになったジョージア料理の「シュクメルリ」もそのひとつ。
鶏肉をたっぷりのニンニクなどで仕上げる料理ですが、日本では、さつまいもがゴロゴロ入っているものをよく見かけますよね。
でも、ジョージアの伝統的なシュクメルリには、さつまいもは入っていないんです。
日本でおなじみのシュクメルリは、日本人向けにアレンジされたものなんですね。
―では、クリームシチューは?―
なぜ、ビーフシチューはレストランで見かけるのに、クリームシチューはあまり見かけないのか。
実は、私たちがよく知っているクリームシチューは、日本の家庭で独自に発展してきた料理なんです。
そのルーツのひとつが、戦後の学校給食にあるんですって。
1950年代、子どもたちの栄養不足を補うため、脱脂粉乳と小麦粉を使った「白いシチュー」が作られたのだそう。
その後、1966年にはハウス食品から「クリームシチューミクス」が発売。
家庭でも簡単に作れるようになり、「おうちで食べる料理」として定着していったんですね。
レストランであまり見かけないのも、「学校給食」や「家庭料理」のイメージが強い、ということも理由の1つだと考えられるのだそうです。
しかし、シチューっていろいろあるんですね。
さて、みなさんはビーフシチューとクリームシチュー、どちらがお好きですか?
私は……。
どちらにするか、もう少し “stew over” してみます(笑)。
See you next week!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。






