今回はマンハッタンのミッドタウン、ウェストサイドのMTA地下鉄コロンバス・サークル駅(59丁目8番街)地下に広がるベンダー街をご紹介します。
UNDERGROUND MARKETサイト
http://turn-style.com/
ちょうどセントラル・パークの東南の角に位置する、このコロンバス・サークル。その駅の地下、ターンスタイル・マーケットです。ターン・スタイルと言うのは、日本では聞き慣れない言葉かもしれませんが、ニューヨークの地下鉄に入る改札にある、1人ずつ通すためのぐるっと回る金属製の棒のついた入り口のこと。
ニューヨークでは、日本と違って駅ビルみたいなものがありません。なので、ここができた時は、すごく楽しみだった覚えがあります。だって駅を通るだけで、ショッピングができちゃうのですもの。
各種国際色豊かなファストフードやジュースなどのドリンクだけでなく、アクセサリー類の小物屋さんやブティック、美容院、石鹸、チョコ専門店、いろんなものがあります。今日はその中から何軒かご紹介。
ーファスティングにー
まずはコールドプレスジュース屋さん。ファスティング(断食)は、最近ファッションにさえなっているようです。ウェストコーストから流行り始めたそうですが、体をクレンジングし、デトックスして健康に。なかなかお値段も良いのですが、このお店は、オープンの時からありました。熱を出すモーターでなく、しっかりと冷たいまま時間をかけてジュースにするので、栄養価が損なわれないらしい。
ー台湾食堂にポキ丼ー
台湾の食堂。台湾料理のお店ですが、ポキ丼があります。ポキ丼はハワイで有名なのかもしれませんが、ここ台湾食堂でみつけました。刺身の漬け丼みたいな感じ。ポキ丼はだんだんとニューヨークでも人気です。ここニューヨークでは、普通に日本食レストランでお刺身を食べると軽く3,000円ぐらいしてしまいますから、ここでは1,500円くらいで食べるので、日本人には実はとても嬉しいメニューです。
ー中南米ファストフードー
エンパナーダ屋さん。エンパナーダは、中南米やカリビアンの島々などでポピュラーなファストフードで、パイでちょっとスパイシーな具を包んで半分に挟み、油で揚げたものです。ニューヨークではとっても人気。
ースペインパエリアー
皆さんもよくご存知の、スペイン風のシーフード炊き込みご飯。調理する時、米を洗わずにそのままスープで炊き込むって、なるほど、だから、しっかりご飯に旨みのある出来上がりになるのですね。
ーチョコレート屋さんー
おっしゃれなチョコレート屋さんもモあります。
マカロン。いつ見てもカラフルで色がかわいい。
そして、かわいい雑貨屋さんなんかもあります。
まだまだご紹介しきれませんが、ここには、美味しそうなお店、かわいいお店がたくさんあります。
ニューヨークはロックダウンが1年以上と、とてつもなく長引いたので、仕事もリモートとなり、地下鉄を利用して出かける人がぐんと減りました。
そのため、こういう地下鉄の乗客をあてにしたベンダー街は、ずいぶん打撃を受けたと思われますが、だんだんとまた観光客が増えてきているので、徐々に活気を戻しつつあります。
ニューヨークがんばろう!みんながんばろう!元気を出して、少しずつでいいから、一歩ずつまた歩き始めよう。
また来年もNYの色々な様子をお届けしていきますね。
それでは、よいお年を♫
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。