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教科書英語は使えない!?

World Lifeな生活
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韓国語やロシア語,スペイン語など,様々な言語の専門の人と話をすることがあります。

その際によく言われるのが,

「英語っていろいろな学習書や本があっていいよね。」

ということ。

たしかに書店へ行くと,他の言語よりも圧倒的に英語のコーナーの方が広い。
大型書店など,英語関連の広さに圧倒されてしまうほど。

でもね,種類が多い分,困ることも多々あるのです。
それはどのようなことか,わかりますか?

― “How are you?” って本当に使わない?―

最近,とある番組で耳にした英語。

日本人と外国人の親を持つタレントがこう言ったのです。

“How are you?”

「こんな教科書のような英語は普通,使いません!」と語気強め。

たしかに,

“How are you doing?”
“How’s it going?”

などの方が自然でしょう。

さらに,

“What’s up?”
“Sup?”

という方がより自然だとも言っていました。

言っていること,よくわかります。

でも,でもですよ!

声を大にして言いたいのが,

「それ, “How are you?”と比較すること自体おかしいんじゃない?」ということ。

だって,

“How’s it going?”
“What’s up?” も
“Sup?”(ちょっともう古い?)も

仕事上の関係者や目上の人に対して言いますかね?
もちろん,仲良くしている上司や同僚,ビジネスパートナーには使う人も多いと思います。

でもそれは,

「お互いの関係性が出来上がっている」から使えるのだ,と思うのです。

職種などにもよるとは思いますが,平均的な会社員で考えてみると
仕事関係の付き合いって,ある程度距離感を持って接することが多いのではないでしょうか。

そもそも ”What’s up?”という挨拶は, “Hi”のようなニュアンスで,すごくカジュアルなんですね。

答え方も人それぞれで,

“I’m good.”などのように自分の状態を返す人もいるのですが,

そのまま,

“What’s up?”

と返す人も多い印象です。

そう考えると,これを目上の人や関係性の深くないような方々にこの挨拶をすると
ちょっと違和感があるかも,と想像しやすいかもしれません。

そんな場合,たいていは

“Hi, how are you?”

のように,ちょっと前に “Hi”をつけて柔らかくして,なおかつ丁寧に挨拶したり。

だから,“How are you?”は

使います!

シチュエーションによっては使うんです!

―教科書英語って…何?―

“How are you?”
“I’m fine, thank you.”

これよく「教科書英語」と言われます。

そして次に,

「こんな表現は使いません」という厳し目のお言葉も。

たしかに間違ってはいません。
だって,友だち同士でそんな丁寧な挨拶はしませんもの。

でもね,日本人の子どもたちが最初に英語を学習するときに,

いきなり

“Hey, what’s up?” が一般的にネイティブが使う挨拶です。」

と教えられたら,それはちょっと面倒なことになりそうじゃないですか。
だって関係性で使い分けることができなくなるかもしれないから。

本人は,「お元気ですか?」と言ったつもりなのに,

校長先生に, “Hey, what’s up?”と言っちゃうかもしれないし,
近所の怖いおじさんに, “Hey, what’s up?”と言っちゃうかもしれない(笑)

だから今の教科書,この表現だけを掲載しているわけではないんです。

“How are you?” (お元気ですか。)

に対して,

“I’m good.”(元気です。)
“I’m tired.”(疲れています。)
“I’m great.”(絶好調です。)

のように,他の表現も学習していますし,
“How are you?” も,

「お元気ですか。」
「ご機嫌いかがですか。」

のように「丁寧な挨拶」として学習しています。

そして,現在の殆どの検定教科書は

“What’s up?”

という挨拶も,友人同士の対話場面などで学習しているのです。

こうやって,「丁寧な表現」「友人との表現」など,少しずつではありますが,その状況に合った英語を段階的に学んでいるのが現在の教科書なのです。

―What’s your name? は言わない?―


これも教科書英語として,よく指摘される表現です。

先日ご紹介した

“How old are you?” も,「直接的すぎて失礼になる」とお伝えしました。

この “What’s your name?”(あなたの名前は何ですか。)も基本は同じ。

ド直球の表現ですので,使い方が重要。

よくこの表現は,

「古臭い英語」「威圧的な表現に聞こえる」と紹介されています。

でも,使わないわけではありません。
やっぱりこれも状況次第なんですよね。

街中を歩いている人に,突然

“What’s your name?”

なんて聞いたらそれはびっくり!
超警戒されてしまうでしょう。

でも,ちょっと想像してみてください。

あなたは今,初めて合った人と意気投合して楽しく話をしています。

(あれ?この人の名前聞いてなかったな。)と思って, 思い出したように

“Oh, what’s your name?” (おっと,お名前なんですっけ?)

と申し訳無さそうに,でも優しく聞いたらきっと

“Oh, I’m Ben.”(あ,ぼくはベンです。)

のように快く答えてくれると思います。

また,大人が子どもに優しく

“What’s your name?” というのも普通にある状況です。

怖い顔して,ツッケンドンに“What’s your name?”なんていったら,きっと

「貴様の名前は何だ?」

と威圧的な印象になって,気分を害する人もいるでしょう。
それは日本語も同じ。

やさ〜しく

「お名前は何ですか?」と聞いた場合と,
無表情で,声も強く,そして低く
「お名前は何ですか?」と聞いた場合。

同じ言葉でも,受け取る印象は違いますよね。

それと全く同じです。

まあ,普通に相手の名前を知りたい時は,自分から手を出して握手しながら,

“I’m Cozy.”

と言うと,相手も

“I’m Daniel.”

のように言い合いますので,それが一番ナチュラルかもしれませんね(^_^;)

でもやっぱり, “What’s your name?”は「言わない」ではなく,
「言い方」と「状況」次第です。

―テレビで言っていた “I’m fine.”は?―


冒頭のお話で出た “How are you?” に対して,そのタレントさんは

“I’m fine.”なんて言わない,言わない!」
「もしも “I’m fine.”なんて言われたら,〈え?怒っているの?〉って思っちゃう。」

と言っていました。

でも,その時その方がしていた顔の表情。

怒ったような,さらに冷たい蔑むような目で, “I’m fine.”。

そりゃ,そんな表情されたらそう感じちゃいますよ。
それ,言葉のせい違います。
言い方のせいですね。

笑顔で優しく, “I’m fine.”って言って気分を悪くする人,いませんって。

たしかに,この “I’m fine.”は, “How are you?”の返しとしてはネイティブは使わないかもしれません。
硬いし,ちょっと古い感じがするのは仕方ない。

でも, “How are you doing?” と聞かれた日本人が笑顔で

“Oh, I’m fine.”と言った場合,そこで気分を悪くしたり,怒っているのか?と思う人がいたりしたら,それはただ器の小さい人。

だと私は思うのです。


ちなみに, “I’m fine.”は,「元気です。」の返事よりも,以下のようによく使いますので
覚えておきましょうね。

●「私は結構です。」

A: Would you like some more coffee? (もっとコーヒーいかがですか?)
B: Oh, I’m fine. (あ,結構です。)


●「私は大丈夫です。」

A: Do you need some help? (なにかお困りでしょうか。)
B: I’m fine, thank you. (大丈夫です,ありがとう。)


また, “fine”という名詞には「罰金」という全くイメージの違う意味もありますので要注意。

この写真は,

「ごみ投棄禁止 罰金200ドル」となります。

お気をつけを!

―英語の本はいろいろあるけれど―

確かに,英語という語学に関しては他のどの言語よりも書籍や情報が多いと思います。

でもその分,いろいろと辻褄の合わない情報も多くあったり,ある偏ったものを大げさに誇張していたりするものが多いのも事実。

本やネットでの情報を集める際には,ただ不安を煽ったり,これまでの学習を否定するようなものよりも,

「これまで学習してきた『教科書英語』は,こういう場面・状況では使えます。
普段の生活では,こちらの表現が適しています。」

という感じの,ポジティブに学習できるものを私はオススメします。

言語って,使う場面や状況,年代によっても変わってきますので,

これまでの自分の英語を否定せず,

「ああ,こういう感じで使うのか。」
「こういう状況では,こういう表現の方がいいのか。」

という知識を増やして使っていきましょう。

そうすれば,もっと英語の世界が広がりますよ。

そう,大型書店並みにね!(笑)

それではまた次回〜♪

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