【World Life】とは?
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I’m OK!で大失敗した訳!

World Lifeな生活
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Swatchがテキサス州に住んでいたころ、週末は、地域のコミュニティに顔をだしていました。
私が所属していたコミュニティは、教会のコミュニティでした。

アメリカ人を知るには、やはりキリスト教文化を知ることも大事という発想から参加していました。
聖書を読み、讃美歌を歌い、司祭の説教を聞き、昼食を一緒にとり解散という感じ。

昼食はまさにフリーな会話で盛り上がります。話が盛り上がると、会食の提案をしたり、自宅に招いたりします。私も、「明日、ホワイトサンド公園近くのステーキハウスに行かないか」と誘います。

“OK!” ほとんどのアメリカ人は、そう答えてくれます。店の予約状況などを確認して、先ほど”OK”してくれた友人に連絡を取ります。

電話で帰ってくる言葉は、

”I’m OK”です。

それでは、「11時30分に、ステーキハウスで会いましょう!」と告げると、

“ No, I’m OK, I won’t join!”

え?!どういうこと?

<OK!ですれ違う会話>

実際に、どんな会話であったかを振り返ってみましょう。

Swatch:“I’ll plan to go to the Restaurant near the Park tomorrow”
(明日、公園の近くのレストランに行こうと計画するけど)
友人   :“OK!”
(なるほど)
Swatch:“Will you come to the Restaurant around 12:30 tomorrow?”
(明日は、12時30分頃にレストランでどう?)
友人   :“I’m OK”
(俺は遠慮しとくよ)
Swatch: “Good! See you there!”
(いいね!じゃあ、そこで会いましょう)
友人 :“NO, I’m OK, I won’t join!”
(違うよ、俺は遠慮するって。俺はいかないよ。)

という会話だったのです。
全然コミュニケーションがとれていませんね。

アメリカ人と日本人だからこうなったのでしょうか。アメリカ人の友人によると、”I’m OK!” という表現は、アメリカ人の夫婦喧嘩の原因にもなるらしい。否定にも肯定にもとれるというのです。

“I’m OK”はアメリカ人にとっても勘違いしやすく、状況によっていろいろな意味に変化する表現らしいのです。今回は、このOK!について、私の経験をお話ししたいと思います。

<OK!に「いいね!」いう意味はない!>

あなたが“OK!”を使うときに、「いいね!」、「全面的に賛成」とか、「喜んでする」とかいう意味で使っていませんか。

実は、OKは、アメリカ人にとって、「了解!」、「わかった!」、「そうですか!」、「やってみたら!」という感じです。だから、確定したことを意味する返事ではないということ。

「あなたはそう考えているのですね」、「だったら、やればいいんじゃない」という可も不可もないという返事に過ぎないのです。思い出してみると、OKを「楽しい感じ」で言ってませんよね。

これが日本人とのアメリカ人のOKの一番大きな意味の違いとなります。アメリカ人は、あなたの言ったことに対して、「はい、どうぞ」と相槌を打つようなものと考えてください。

“OK!” といわれて、「いいね!」と同意されたと思ったら大間違いだったのです。アメリカ人の友人との会話で、最初の過ちは、”OK”を「いいね!やりましょう」と勘違いしてしまったことです。

<I’m OKは、実は否定の表現>

Swatchとアメリカ人の友人との会話で、友人は最初に”I’m OK!”と答えています。
私は、それを聞いて「私は、大丈夫です」と理解しました。

つまり、「大丈夫だよ!参加するよ」と勘違いしたのです。これが2つ目の間違いでした。
I’m OKは、実は否定の表現なのです。「私には、必要ない」。「そういったイベントに参加しなくても、大丈夫です」と答えているのです。

その後、具体的な計画を口にするSwatchの言葉を遮るように、友人は”No, I’m OK! I won’t join!”
と畳みかけます。

Swatchの頭の中を覗いてみましょう。( )は、私の考えたことです。
No!  「違うよ!」(強い否定)
I’m OK! 「俺は大丈夫だよ!」(前の言葉と矛盾する!)
I want to join! 「参加したいな!」(やっぱ、参加したいんだな)

これって笑い話ですね。アメリカ人が“No!”といったらかなり強い否定でそれは簡単にひっくり返りません。その後、Swatchは、“I’m OK”は、「大丈夫だあ!」と勘違いして、混乱します。

さらに、“I won’t=I will not” をI want to(やりたい)と聞き間違えてしまいました。
「行きたいのだったら、なぜNo!というのだろう?」とますます分からなくなります。

結局、友人もそんなことを私が考えているとは想像もつかず、とにかく明日は時間がないという具体的な理由を提示し、参加しないということになりました。

言ってみれば、はなから行く気がないけれど、英語のわからない日本人に説明するのは面倒なので、理解しやすい理由を言って、断ったということです。

<さらの火に油を注ぐOK!の連呼!>

Swatchが、具体的にランチの時間と場所など具体的に予約のことを話したこともあり、アメリカ人の友人も、もっともらしい理由を言って、参加しないことになったのです。

友人も少しかわいそうに思ったのか、“Are you OK?”「それは大変だったね、大丈夫」と気遣ってくれたのですが、Swatchは、そこで”OK,OK,OK!”OKを連呼してしまったのです。

これも日本人の良くやる間違いでした。“OK,OK,OK”は、自分では「大丈夫、大丈夫、ほんと大丈夫だから」と言っているつもりです。

その友人は、君の状況は分かったけど、俺たち、そもそもしっかりと約束した訳でもないし、君が勝手にしたことだと思うが、ご苦労様でした。「それで問題ない?」と聞いてくれたのです。

私は、予約のキャンセルや他の友人に連絡をして処置しなくてはいけないので、友人はそれを気遣ってくれて”Are you OK?”と聞いてくれたのだと勘違いして、「OK」を連呼したのでした。

この場合のOKの連呼は、友人には、「わかった!わかった!わかったよ!」ととげのある表現で伝わっていたのです。万事休す!です。

<簡単な表現ほど、微妙なニュアンスを含んでいます>

Swatchの英会話の失敗談をお話ししましたが、今考えても冷汗がでます。しかし、その当時はそんなニュアンスや表現の微妙な違いがわからず、独りよがりな英語を話していたのです。

事実、そういったイベントをその後もかなり企画していたので、自分の思い込みのOK!=いいね!の誤解をもとにする調整は、結果として、ドタキャンになってしまうのです。

もちろん、アメリカ人は最初から行く気はなく、”I’m OK”「俺、遠慮しとくよ」とはっきりと言っていた訳ですよね。それを勘違いして、「いいね!行くよ!」と思った。

そもそも約束は、その場でしっかりと場所や時間を決めて、「あなたは参加しますか」というところまで、詰めるのがアメリカの社会です。不確定なことは、予定表には記されません。

日本人のように具体的なことを対面で話さず、後で決めるというのはアメリカの社会ではありえないのです。アメリカ人にとって、情報が確定していなければ約束ではないというのが常識です。

要は、調整がいい加減だったのですね。さらに、“OK”のような変化する言葉が、ミス・コミュニケーションを作り出すのです。言葉は生活に根差した文化です。学ぶことはたくさんありますね。

このように簡単な表現ほど、微妙なニュアンスを含んでいます。そんな言葉や表現に出会うことが、英会話学習の楽しさの一つでもあります。新しい言葉は、新しい挑戦になります。

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