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「着物」は英語辞書で何と載ってる?

World Lifeな生活
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こんにちは
NYのKayoです。

英語の辞書の中に、日本語を探してみました。

Oxford English Dictionary や Merriam-Webster Dictionary などの標準的な英語辞書より)

英語の辞書に kimonosamurai がそのまま載っているのを見ると、「おっ」と嬉しい気持ちになります。でも、よく見てみると、その顔ぶれはなかなかに重たい。

江戸の harakiri から、現代の karoshi まで……
英語辞書は、世界が日本をどう見てきたかの年表のようでもあり、とても興味深い存在です。

今日はそのごく一部ですが、10項目を年代順にご紹介します。

kimono(着物)

英語訳 :
a traditional Japanese garment with long sleeves and a wraparound design.

日本語訳:
長い袖と打ち合わせの形を持つ、日本の伝統的な衣服。

18世紀初頭に辞書に登場し、「日本の衣服」そのものとして定着しました。当時から現在まで、意味がほぼ変わらず使われています。異国趣味の象徴としても、文化としても、静かに生き残ってきた言葉です。

興味深いのは、浴衣でも羽織袴でも、英語圏ではすべて kimono と表現されることが多い点。私たちがフォーマルドレスからジーンズまで「洋服」と一括りにする感覚に、どこか似ているのかもしれません。

samurai(侍)

英語訳 :
a member of a powerful military caste in feudal Japan.

日本語訳:
封建時代の日本における武士階級の一員。

18世紀に辞書に登場し、日本の戦士階級を指す言葉として世界共通語になりました。映画や文学の力も大きいのかもしれません。それもまた、文化輸出の一つの形でしょうか。

harakiri(腹切り)

英語訳 :
ritual suicide by disembowelment, formerly practiced by Japanese samurai.

日本語訳:
かつて日本の侍が行った、腹部を切ることによる儀式的自殺。

18〜19世紀、これは西洋人の度肝を抜きました。

西洋人にとっては、「なぜ腹を自分で?」という純粋な疑問。実際には名誉を守るための儀式で、のちには介錯人が首を落とす役割を担いました。英語に入る際、残酷さの側面が強調された点は、少し残念な点かと思われます。

geisha(芸者)

英語訳 :
a Japanese woman trained in traditional music, dance, and entertainment.

日本語訳:
伝統的な音楽や舞踊、もてなしの芸を身につけた日本の女性。

現在は多くの辞書で entertainer と明記され、性的な意味は含まれないと注記されています。

しかし過去には誤解もあり、英語圏では長く「高級娼婦」のイメージと混同された時期もありました。本来は芸のプロフェッショナル。言葉は生き物であり、伝える人間の誤解も一緒に運ばれてしまうのだと感じます。

kamikaze(神風)

英語訳 :
a suicide pilot, especially in World War II; a person who acts recklessly.

日本語訳:
第二次世界大戦中の特攻隊員、または無謀な行動をする人。

19世紀末に登場し、第二次世界大戦で一般化。

私たち日本人にとっては、本来は元寇の際の「神の風」。しかし英語では、特攻隊、さらには「自爆的行為」の意味が定着しました。日本人にとっては、どうしても違和感が残る使われ方です。

いまだに、どこかの国でテロが起きたと言うと、欧米のテレビニュースのアナウンサーは、Kamikaze という言葉を使うことがあります。聞くたびに、苦々しく思うのは、もう既に私たちの世代だけなのでしょうか。

hibakusha(被爆者)

英語訳 :
a survivor of the atomic bombings of Hiroshima or Nagasaki.

日本語訳:
広島または長崎への原爆投下を生き延びた人。

翻訳されずに日本語のまま使われていることが、この言葉の重さを物語っています。世界史的に、避けられない言葉です。ですけれども、実は多くの欧米人は、いまだこの言葉を知らない人は多いです。

karoshi(過労死)

英語訳 :
death caused by overwork or job-related exhaustion.

日本語訳:
過労や仕事による極度の疲労が原因で起きる死亡。

1970〜80年代、「そんな概念があるのか!」と海外に衝撃を与えました。近代日本の影の部分が、そのまま輸出されてしまった例でしょう。日本で昨今、普通にテレビのニュースなどで聞く言葉ですが、世界的には非常に珍しい、日本唯一の事項なのです。

ここまで並べると、明るい言葉は少なめです。
権力、戦争、犠牲、働きすぎ。日本はずいぶんハードな印象で記憶されてきたようにも見えます。

でも最近、少し風向きが変わります。

kawaii(かわいい)

英語訳 :
a Japanese aesthetic of cuteness, emphasizing innocence and charm.

日本語訳:
無邪気さや愛らしさを重視する、日本独自の美意識。

もはや cute とは別ジャンル。守りたくなる感じまで含んだ、日本独自の美意識です。このテーマは、また改めて書いてみたいと思います。

manga(漫画)

英語訳 :
Japanese comic books or graphic novels with a distinct style.

日本語訳:
独自の表現様式を持つ、日本の漫画。

もう Japanese comics ではありません。manga というジャンルとして、世界から一目置かれる存在に。すごいですよね。

umami(旨味)

英語訳 :
a savory taste considered the fifth basic taste.

日本語訳:
第五の基本味とされる、うま味。

甘味・酸味・塩味・苦味に続く「第五の味」として、この日本語が正式に英語化されました。日本の食文化が、感覚だけでなく科学としても世界標準になった瞬間でした。

まとめ

・昔の日本語 → 権力・戦・異文化への驚き
・近代の日本語 → 戦争・被害・働きすぎ
・最近の日本語 → 文化・美意識・食の知恵

英語の辞書は、ただの単語帳じゃなく、世界が日本をどう見てきたか、そして現在ではどう見始めているか。その変化がしっかりと載っているんですよね。

これから先、どんな日本語が英語圏で使われていくのか、ものすごく楽しみです。こう考えてみると、日本って、とっても奥の深い、興味深い国だなぁと思います。

それではまた次回♫
Kayo

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